教育用災害医療机上シュミレーションキット
災害医療机上シミュレーションキット エマルゴ・トレーニングシステム Ver.2
対象
・医療チーム
・消防、レスキュー、救急隊員
・警察
・大事故や災害時に人命救助に携わる個人や機関
内容
・過去に起きた災害の分析や検証
・現在の対応マニュアルの確認
・想定したシナリオと設定に基づき机上の訓練
救援に携わるあらゆる想定のシミュレーションを行うことができます。
6つのキーワード
・教 育
・訓 練
・計 画
・練 習
・分 析
・復 習
内容
・事故・災害現場の再現
・現場のトリアージや応急処置
・後方搬送手段
・各関係機関(医療、救助、警察)間の役割とコミュニケーション方法
・搬送後の受入医療機関の対応
など
救急・災害医療は、実際に起きるまで分からない部分が多分にあると思います。
しかし、起こることを想定し、個々又は各施設が各々の能力を把握し、不足している部分を補い、そして能力や意識をさらに高め、いつでも緊急時の医療体制を整えておくことが要求されます。
そしてエマルゴ・トレーニングシステムがそのお手伝いを少しでも出来れば幸いです。
エマルゴ・トレーニングシステム Ver.2 基本セット
多量傷病者が発生する大事故や災害時における救助、医療活動を『発災』から後方搬送されるまで様々な角度からシミュレーションをするキットです。
患者マグネット、各種状況マグネット、患者管理カード、傷病者写真CDなどが入っています。
規模を描写できるマグネット
・事故現場
・その周辺施設(消防、警察、病院)
テキスト
・シミュレーションのシナリオ
・トリアージ及び応急処置演習表
・災害現場で活動する人々の判断力を養うQ&A
など
一人でも多くの人を助けるためにはどうしたらいいのか?
消防、レスキュー、救急隊、そして警察、医療従事者の各チームがどのような連携
を取り、現場で救援活動にあたるのかをQ&Aなどを通して演習していきます。
構成(乗客員)
・重症 ・中等症 ・軽症者 ・死亡者
・無傷および精神的ショック
・その他(表示なし)
内容
・受傷内容 ・受傷箇所
・心拍数 ・血圧
これらを用いて、「現場トリアージ」「現場応急処置」「後方搬送」を想定しシミュレーションを行います。
付属のQ&Aでは、発災後どのように対応していくのか、各所属機関や役職別に設問が設定されており、参考回答も記載されています。
状況設定を変えることにより、「トリアージ」を全く知らない段階から、リアルタイムで実際使われるコミュニケーション等を想定したアドバンスなシミュレーションまで実施することが可能です(追加訓練セットを併せてお使い頂くとさらに細かな設定が可能になります)。
●基本セット 主な構成品
シナリオ・テンプレート
交通事故、化学災害、火災、気候表、模擬時計、METHANEレポート、各種評価表など
スタッフマグネット
医療スタッフ、消防、警察、トリアージオフィサーなど
車両マグネット
救急車、ワゴン車、バス、パトカー、ヘリコプター、消防車など
患者マグネット・患者管理カード
約380名分の患者マグネット、約300名分の患者管理カード
各種シール
トリアージカラ―シール、指揮者、応急処置、低体温など
応急処置所要時間タイムテーブル
防ぎえた死及び合併症タイムテーブル
マニュアル
エマルゴ・トレーニングシステム Ver.2 病院訓練セット
大事故や災害時に来院または搬送される多量傷病者の受入体制を、人的動線から施設的制限などを通しシミュレーションする際に活用できるセットです。
本セットには、各診療科の医師、研修医、看護師をはじめ、名称他院内シミュレーションに必要なマグネットが含まれており、院内の環境により近い状況設定が作れます。
・エマルゴでは院内設定用のシナリオは作っておりません。
・各々の施設の勤務スタッフ人数、病床数、救急部、手術室やICUの規模などをそのまま設定としてお使い頂きます。
より現実的な視点からシミュレーションを行うことができます。
備蓄の状況
平日・休日、日中と夜間での
異なるスタッフの勤務状況
限られた空病床数や医療
資器材をいかに活用するか
発災時刻の変更や患者数を変更するなど、様々な状況を想定し、院内の訓練にお使い頂けます。
『基本セット』と併用しお使い頂く事で、
“発災の現場”から“院内”までの一連の流れをシミュレーションすることが可能です。
マグネット | 院内スタッフ 医師(診療科:チーフ、スタッフ、研修医) 看護師(診療科:師長、スタッフ) 標識マグネット ICUベッド(ベンチレータあり/なし) 手術室等 |
---|---|
タックシール | 輸血 |
●エマルゴ・トレーニングシステム机上シミュレーション例
1. 現場シミュレーション
災害や事故の種類を設定(例:地震、列車事故、車両事故など)し、警察、消防、レスキュー隊などを主体に、「現場トリアージ」のシミュレーションを行います。現場からより迅速に、的確に傷病者を救出するために必要な各機関のコミュニケーション、連携の図り方等を検討します。マグネットに記載された患者の受傷内容から優先順位を決め、トリアージタッグシー ルをマグネットの頭部に貼り付けていきます。
2. 現場救護所シミュレーション
現場で救出された患者を、現場付近に設置された救護所、一時収容場所等で、次に到着する医療チームがトリアージを行います。
状況に応じた現場の応急処置を考えます。付属の応急処置シール(1)~(4)を用いて、患者マグネットに貼り付けていきます。
応急処置終了後、搬送トリアージを行います。処置することで症状が安定するような場合、赤タッグから黄タッグに変更する等それぞれのマグネットに記載されている受傷内容と照らし合わせて検討します。
3. 搬送シミュレーション
搬送車両の設定:主に救急車の台数ですが、天候や時間によってはヘリコプターも加えます。それぞれの搬送車両には、重症患者が何名、中等症患者が何名など、一度に搬送でき人数を設定することにより搬送トリアージを行う上の重要な判断材料の一つとなります。
また同時に、搬送先を設定します。
シミュレーションを行う土地の立地条件、近隣の病院、現場から病院までの時間や距離をシナリオに含めます。また、病院の規模(診療所、小規模な病院、二次、三次救命施設)や種類(整形外科、脳神経外科、内科等)も想定に入れる事で、どの患者をどこに搬送したらよいのかを考える材料となります。
4. 病院受入シミュレーション
受け入れる医療施設では、災害対策本部の設置、初動体制の確認、患者到着後、病院前トリアージ、赤、黄、緑に分けた各ポスト内のスタッフの配置や多数傷病者の受入手順、死亡した患者のその後の流れ、救急、ICU、OP室の床数に応じた受入、病棟を含むベッドコントロール等、入院患者の対応等を搬送された患者マグネットを用いてシミュレーションを行います。また、「患者管理カード」を用いて、設定された救急及びOPでの処置内容とその所要時間確認し、シミュレーションの時間の経過の中で患者を移動させていきます。受入ができない場合には、広域搬送する事も考慮します。
5. シミュレーションの評価
重症患者は、迅速に的確な処置が行われていない場合、時間の経過と共に患者マグネットは死んでしまう、又は合併症を引き起こす設定がされています。「防ぎえた死」や合併症を減らし、より多くの患者を助ける事を目標に各職種のシミュレーションを実施するのがエマルゴ・トレーニングシステムです。
カタログ・ホームページに掲載の無い商品のお取り扱いも可能でございます。
ご要望に合わせてご提案致しますので、ぜひ一度お問い合わせください。
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エマルゴ・トレーニングシステム(以下エマルゴ)は、外科医であり、災害医療の一人者であるステン・リンケスト教授を筆頭に、スウェーデン リンショーピング大学病院に隣接されたCentre for Teaching and Reserach in Disaster Medicine& Traumatology(災害医療・外傷学教育研究センター)にて20年以上前から開発されてきた救急・災害医療の机上シミュレーションキットです。