• 感染症
Date:2024/03/26

【患者搬送事業者様向け】おすすめ用品を2つご紹介

患者搬送事業者は、救急搬送という異常事態において適切な安全管理が求められます。
救急搬送時の適切な機材の使用だけでなく、搬送時におけるスタッフと患者の安全管理は極めて重要です。

本記事では、患者搬送事業者のスタッフと患者を守るための安全管理とおすすめの専用機材を紹介します。
患者搬送事業者や関係者の方はぜひご覧ください。

患者搬送事業者に求められる安全管理について

患者搬送事業者は、搬送する患者の生命と安全確保はもちろん、スタッフの安全を守る義務があります。
スタッフは、搬送中の感染症患者から曝露のリスクを最小限に抑え、患者を安全に医療機関へ運ばなければなりません。
搬送時は、適切な個人防護具の使用や感染症対策を徹底しましょう。

また、スタッフの健康管理も重要です。
夜間勤務などの過酷な労働環境による健康被害も多いため、メンタルヘルス不調への早期発見が必要です。
搬送後は、疲労により注意力が散漫になりやすいので、交通法規を遵守した事故防止に努めなければなりません。
日常の安全管理では、車両管理や備品管理、運転者の教育などが求められます。 

患者搬送事業スタッフを守る主な安全対策

患者搬送事業の現場は、特に感染症への曝露リスクが高い環境のため、適切な機材の使用と感染源を遮断する対策を行う必要があります。

また、スタッフの定期的な健康チェックや予防接種・抗体検査なども必要不可欠です。
患者搬送事業者がスタッフの安全確保に向けて取り組むべき主な対策として、以下の3点が挙げられます。

適切な機材の使用

患者搬送に使用するストレッチャーや担架などの機材は、国から定められた安全基準に適合している必要があります。
基準への適合性を示すSGマーク表示や各メーカーから提供される安全性に関するデータを確認することが大切です。 

さらに、日常の利用前点検において、ベルトやフックなどの損傷がないか、固定機能に問題がないかを必ずチェックする必要があります。
消防庁による適切な機材の使用のための対策は以下です。

  • 装備資機材を安全に使用するため、使用方法に習熟しておくとともに常に点検を励行する。
  • 2活動終了後は、必ず当該活動について記録するとともに、安全管理面から検討を行い、以後の災害現場活動に活用する。
  • 活動における危険を回避するため、訓練等を通して日頃から安全教育を行う。
  • 使用後の装備資機材は、再出動に備え必ず事後点検を励行する。

メーカー指定の定期メンテナンスや定期的に部品の摩耗状況を点検し、搬送機材の安全性と機能性を維持できるよう心がけることが重要です。
適切な機材管理の実践により、搬送時の転落事故や落下事故などを未然に防ぐことが可能となり、スタッフと患者双方の安全を確保できます。

定期的な健康チェックとワクチン接種の実施

救急隊員は、夜間搬送業務による睡眠不足や長時間勤務が原因で免疫力低下とストレスが溜まりやすいです。
過労やストレスにより免疫力が低下し、感染症に罹患するリスクが高い環境にあります。
スタッフの感染症リスクを防ぐため、日頃からの健康管理に努め、定期検診、予防接種・抗体検査などが必要です。

消防庁による健康管理に関する安全管理の基本は以下の4点です。

  • 安全管理は、自己管理が基本であることをよく認識し、自らの安全は自らが確保する認識を持って、いかなる場合も安全行動に徹しなければならない。
  • 災害現場活動を的確に遂行するため、日頃から厳正な規律及び健康の保持、気力・体力の錬成に努める。
  • 普段から食事、睡眠等に留意して体調管理に努めるとともに、日常的に血圧測定等を実施するなど、職員本人及び監督者は体調の把握に努める。
  • 救急隊員の血中抗体検査及びワクチン接種の実施を促す(麻しん、風しん、流行性耳下腺炎、水気、B型肝炎及び破傷風 など)

健康データの定期記録は、生活習慣病などの疾病を早期発見することが期待されます。

また適切な指導項目を設定し、個人ごとに応じた生活改善指導を行うことも必要です。
夜間勤務による不規則な生活においては、睡眠時間の確保や運動習慣の改善を行うことで健康状態の維持と疾病予防につながります。

徹底した感染対策の実施

患者搬送車両内に付着したウイルスや病原体が後の搬送患者などへ2次感染するリスクがあります。
特に、救急車両内の座席等の表面には、エアロゾルや患者接触によるウイルスが付着している可能性が高いです。
次の搬送に備えて、消毒薬を用いた丁寧な清掃や、UV装置等を使用した除染を徹底する必要があります。

感染症患者を移送する際の感染対策の基本は、以下の3点です。

  • 感染源対策:適切な個人防護具の着用等により、移送スタッフの感染防止を図る
  • 感染経路対策:患者との接触や体液等への曝露(ばくろ)を避ける
  • 感受性対策:移送スタッフの健康管理を十分に行う

抵抗力が低下している可能性が高い患者と頻繁に接触するので、手指消毒をはじめとする標準予防策を徹底しましょう。
接触感染だけでなく、咳、くしゃみなどの飛沫感染に対しても注意することが大切です。
マスク、防護メガネなど必要な装備を適切に使用します。

また、患者搬送の度に、車内の清掃と消毒を行う必要があります。
日頃から感染予防対策を実践することで感染症罹患のリスクを最小限に抑え、患者とスタッフ双方を守ることにつながります。

参照元:救急隊の感染防止マニュアル(ver2.1) 総務省消防庁
参照元:警防活動時等における安全管理マニュアル消防庁
参照元:救急隊の感染防止対策

患者搬送事業者様向けのおすすめ用品

患者搬送現場での感染症対策は、患者だけでなくスタッフも守る適切な機材の使用が欠かせません。
株式会社ノルメカエイシア」では、エアロゾルによる感染防止に効果的な患者搬送事業者様向けの「DIFトランスバッグ」と「DIFフード」を提供しています。

DIFトランスバッグ

セット内容
  • DIFトランスバッグ1枚(標準タイプ=青 又は 特注タイプ=黄)
  • 送排気ユニット(ULPAフィルター付)1台
  • リヒカ(顔面用)1枚、専用収納運搬用バッグ1個
  • 単2アルカリ乾電池8本
サイズ L2,260×W690×H190mm(リヒカ最頂部 H350mm)
重量 約2.5kg
特徴
  1. ディスポーザブル: ファーストレスポンダー(消防、検疫所、保健所)、病院向け。スタッフを二次感染から守る。
  2. 使い勝手: ストレッチャーから車椅子、ヘリコプターまで広く使用可能。
  3. ダブルセーフティ: ULPAフィルター付き送排気ユニットにより内部が陰圧となり、病原菌の拡散を防ぐ。
  4. リヒカ: 顔の圧迫感をリヒカで解消し、患者の快適性を向上させる。
  5. 電池駆動: 市販のアルカリ乾電池で送排気ユニットを駆動。
  6. 軽量・小型: 収納と携帯が簡単。
  7. メンテナンス簡易: 外側は水洗い可能。
  8. 特注バッグ: 処置用手袋2組、酸素供給及び吸引用ポート付き。

DIFトランスバッグは、患者搬送用ストレッチャー全体を覆う換気機能付きのカバーです。
患者搬送中の患者から発生するエアロゾルが、車内のスタッフへ伝播する危険性があります。
DIFトランスバッグは、耐久性に優れており、エアロゾル感染防止に効果的な換気が可能です。
ストレッチャーへの装着も簡単で、患者搬送中の車内感染を防ぐためにおすすめです。

DIFフード

セット内容
  • DIFフード(ホース付)1枚送排気ユニット(ULPAフィルター付)1台
  • 腰ベルト1本、単2アルカリ乾電池8本
重量 約1.6kg
特徴
  1. ディスポーザブル: ファーストレスポンダー、病院向け。スタッフを二次感染から守る。
  2. 広い視野: 最小限の不快感で広い視界を提供する。
  3. ULPAフィルタユニット: 陽圧と陰圧の両方に対応。スタッフと疑われる患者の両方に装着可能。
  4. 用途の幅広さ: 救急車両、飛行機、船内などの狭い空間でも有効。院内移動用のアイソレーターとしても利用可能。
  5. 防水かつ通気: 飛沫感染を防ぎつつ、通気口が付いており、長時間の使用に適している。

DIFフードは、患者やスタッフの顔を覆うフードで広い視界を確保しつつ、咳やくしゃみによるエアロゾル感染を防ぎます。
エアロゾル感染防止には、咳・くしゃみによるウイルス微粒子の曝露を抑える必要があるため、
顔の露出を最小限にすることが重要です。
感染患者搬送後は、感染性医療廃棄箱に破棄できるため、安全に感染リスクを減らすことができます。

>>感染症患者搬送用品の詳細はこちら

患者搬送事業での安全管理は重要

患者搬送事業において、患者とスタッフ双方を守るために徹底した安全管理が重要です。
適切な機材の使用やスタッフの健康管理に日頃から注意していきましょう。

今回紹介した患者搬送事業者様向けの患者搬送機材を使用することで、さらに感染リスクを下げる効果が期待できます。

株式会社ノルメカエイシア」は、日本初の災害・救急医療の医療専門商社として薬品・医療機器販売、災害・救急用品、災害医療救助訓練の企画立案・実施など幅広く社会に貢献しています。

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